「冷蔵庫の片隅」・星粒

あのひとが
買っておいたビールが冷蔵庫の片隅にある

いつもあけるたび
汗ばむ心に流し込みたくなる

なのに
暇が
無い


汗をかいたビールは
とびきりの色を見せる

その
深い琥珀の湖

沈みたいなあ

そしてお魚のように
どこまでも酔いたいああ

竜宮場があって

つかれたわたしに
色男をふるまってくれて

ナドトイウ

詰まらない夢

冷蔵庫の扉をしめれば
熱気のキッチン

油が
音を立ててはねる


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