「舞妓」・星粒


もみじの赤がぱあっと咲いた
和服をすんなり着こなして
、彼女ははじめて高下駄をはく。


おしろいの匂いが、
幼い頃から心を甘くさせ、

きょう彼女は
はじめてのお披露目だ。

石畳
行くのですいくつもの
石畳
越えまして

うつくしい娘は、

舞妓になりました。

寿司屋の見習が
そっと小窓の隙間から

おしろいの香りに
うっとりと

娘は今では
雲居の彼方

からん
ころん

響く娘のこころの音色

からん
ころん

しずかな町の

しずかなたびだち




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