「くれないの空 」・レトロ


自由のつばさをたたみながら、
日めくりを、そっとめくる

水色に沁みた絨毯

涙はもう、
すべて
そこに。


遥か彼方の、

くれないに染まる
雲よ

死ぬまで
触れられぬ、

永遠の雲よ

とどまらぬ、
昨日のゆめ

遥かに

わたしはいつも、

こころを望遠レンズに変えて、

うつくしいものを
眺めたいとねがう

だけど、

凡庸な窓には、

うつくしいくれないの
空は
映らない

だから、

もっと背伸をしよう


わたしの時間が、
砂時計を零れきらぬうちに。


わたしの中の新緑が、

朽ち果ててしまわぬうちに

すべて、
無から生じた夢の、
まにまに
見る
空蝉の
できごとと


しってはいても・・。




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