「杭」・蒼夜広助


受くるもの
我は 受くるもの

数多の想いが 我に在る
我の身に 刻まれている

我に寄りかかり 悲哀に暮れるもの
我に背を預け 情念を語らうもの
我を蹴りつけ 憎悪を吐くもの

語る言葉を 我は 知らぬ
包み込む腕を 我は 持たぬ

我は 唯 ここに在り
全てのものものの 想いを
刻む

我は 受くるもの
静かに朽ちながら 誰かを待ち
そして 刻みゆく

受くるもの





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