「記憶の風」・海猫


夕陽に背を押され
強烈にさみしい風
吹き荒れて

記憶の風
寂しさを引きつれ
悲しみとともに
吹き荒れて


虚しいのは
記憶の風のせい

あなたのせいじゃない

風上で
赤い靴流されたのも

記憶の風のせい

あなたのせいじゃない

だから
泣いていい

ここで
泣くといい


赤い夕陽と
赤い川
あなたが
泣くためだけにある


愛されたいと思う
あなたの
ためにある

記憶の風に
涙を流す
あなたのための
唯一の
心の置き場

ここで
洗いざらい
流してしまえ



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