「金色の大地」・星粒

外にだされた子は
そのまま金色の大地を
とぼとぼとあるいて
すると気づく

丘の真昼のような
風景に

濡れたしずくの
やわらかい草
コオロギも
月明かりも
金色のモニュメントになり
息をひそめている


とじた花びらの
誘うような
うな垂れた細い首筋


それらはその子に
さいなまれていたその子に

金色のあたたかい
夜だけれど
夜でない
なみだもかわくほどの


草と木と
空の

その
調和した金色の
母体のような
あたたかさ


その子は感じた
金色の丘で


もう
なみだもでないことを
そして


半ズボンについた
星くずのような
草をはらいおとす


いまきた道も

金色


とりは
羽根をまるくふくらませて
どこかの木にまどろむ


その子は
ながれはじめる
霧の幻想のなかを


まっしぐらに
もどって

ゆく



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