「情事」・なっつ


遥かな太古から流れる、

不可思議な細い水流が
わたしのからだを這う

それが
あなたの
愛情だ

言葉と言うものが無かったのなら

こうして伝えるよりあるまい。

指先は宙に舞う蛍のように、
まっすぐに空を指しながら、

わたしは
深みから突き上げる

敬虔なよろこびに
体どと溢れて行く。

女は
なぜ女であるのか

それは、

わたしが
あなたが

動物で

あり

しかもそこに女は

波打つ血潮を求めるから。

太古から流れ、
未来へと流れ
つづいて行く
この、

熱く
ほとばしる

水流


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