「イタリアの避暑地で」・女悦蔵仏

イタリアの避暑地で

創作 99,9,10

  潮風の音が聞こえる。いや、大樹の葉が波打っているのだ。瞼を開くと、テープルの上には、グラスと氷、赤ワイン、アラビアの文字で書かれた古い書物があった。開かれたバルコニーの窓の向こうには、碧の島が見える。書物をバックに入れ、中庭から外に出た。小鳥が飛び立った。古い車のドアを開く、エンジンが掛かると葡萄の枝に蔦の絡まる真夏の道を駈けた。風が熱い。島まで飛ぼう。




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