「行くよ」・なっつ


童話を読んでいると
こどもの真横で読んでいると
時空をすぐ飛び越えられる

汚泥の積もったような
世の中なんて
ちっぽけな点になって
月がドームのように
真っ白にふくれあがり
手招きする

その先になにがあるの?

やわらかくなるよ心が
なっていいんだね子供に
どんなに素直な涙だったか
おもいだすところさ


虹製造工場がもうすぐ
ただめをかがやかせていればいい
わたあめのように
割り箸に巻きつけてつくるのかな
いいえ
それは企業秘密
おしえてくれなかった

ともかく
夜の空に虹の波が
うねるように
そこを天使が
およいでいるなんて

うそじゃないよ
目を閉じると
そんな世界が落ちてくるよ

足が一度
リクライニングして
座りごこちのいい
深夜便がむかえにきたんだ
さあ
遠慮してはだめ
実世界で
遠慮はもうじゅうぶんしている

損してるひとたちの
虹の海へ泳ぎに行こう
やさしい心が幾つも
貝殻のように
目立たないけれど
静かによりそっているのが
みえるから


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