「ほんとうのふるさと」・なっつ


水色の空を
ながめられるなら
どこでもよろしいのです

はやりの服を着る日も

田圃のメダカを掬う日も

ひとの
こころには
欠かせない栄養です


そうおもっているのに

日々の疎ましさに
記憶ののおとを広げます


するとそこに
あるのは
白紙の夏


水音が流れますけれど

雑踏の噴水か

いなかの滝の音色か


聞き分けられない


行ってみましょう

歩いてみましょう

そこにほんとうの
ふるさとがみつかる


あなたの
足が

あなたの羽が

軽やかに
うきたつところが
きっと
どこかに
あるはずだから



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