「人」・蒼夜広助


薄く  柔らかな  流れがあった

何処かで見たような  不思議な流れを身に纏い
幾万の彩りの中で  唯  一音の

響きが  揺らめいていた

草葉の  ほのかな微笑みの中で
虚像の  冷たい嘲りの中で

想う度に  緩やかな温もりを  見ていた

手折れば  掌にあるであろうが  それは悲しい
眺めれば  微細な響きもわかろうが  それは苦しい

消え去ろうとする  彼の  響きを想い

いつの日か  出会うことを望みつつ

眼を伏せる


遠き  景色の中で

それは  唄い  佇み  泣き
そして  踊り  微笑み  笑うだろう

いつの日か  響きは...



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