「向日葵」・なっつ


背伸びして

熱い光りに溶けそうなまぶしい君よ

君の明るさに宿る
本質を私は知っている

花にも心が宿るのだと
ふと思う

君は
生まれてきた
灼熱の季節をうらまず

ただ黙々と
風に向いている

蒼い空がきれいだとか
雲は悠々としているとか

誉められるものも
ない君だが

君は強がりながら
そっと立っている

ねじれた首を
有る日
だらんと垂らすことは知っている

美しさは出し惜しみしない

それも美しいが

雨や風にたまには
負けるといい

すると

優しい南風が

夕暮れのむらさきのリボンで

君を撫ぜてくれるよ

向日葵

ぴんと張り詰めた精神に似て

融通のきかない
すこし愚かだが

愛着の沸く不恰好な花よ

おまえをみつめ
なみだがにじむわたしも

人生という草原に

立ちつくす

家無き子


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