「光の朝」・星粒


さようなら
1枚の表札におさまった
名前はあるにせよ、

別々の時を
生きられる
器用さをみにつけたワタシ達


冷酷な微笑の影に、
うずくまるかつての夢。


それは・・・・
陽射しの射さぬ部屋の、

寒い朝だったかもしれなかった。
さびしさを分け合うように。

豊かな香りの果実を、
分け合って口にした。

やさしさの鳥かごは
退屈ではない鳥かごだった
扉をあけるときは
空を見上げながら、
行く先にどんな雨雲が湧こうと、
はねのける強さを
こころに温もらせて。


あなたは、
終日、デスクの人形となり、
サンドイッチのように
会社と自宅に挟まれたまま。

宙ぶらりんの昨日の月は、
木にきっかかったあの月は、
やり場の無いあなたの影だった??


わたしは、
暗闇にオレンジの小さな灯りを浮かべ、
冷える夜の湯船に、
そっと揺られる


わたしと、
あなたの鬢は白くなり、
心にも降り積もるだろう、
もっと
冷たい雪を
みないふりでかけぬけた日々。


わたしは、アルバムから抹消した
悲しみを今、
すべて歌に変えて、
キーを叩きながら、浄化させている。




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