「晴れ間の泉」・なっつ


濡れたいしだたみに
しろいとりが水浴び

肥沃な大地から
土のかおりの風
吹いた

わたしはたたずもう


どこからかささやく
泉のせせらぎ

あめをたっぷりとふくんで
ながれる
このしらべに


せばまったこころは
みずがたりなかった


ひとを
想うほどに

じぶんが足りなかった


自然は夢のなかから
わきいづるおあしす


あつくほてった
身もこころも


大地からうまれる
その流れに

さましたい

ひとりで
いきていけるまでは

泉にこころをしずめて

そっと光る

小石のように

寡黙な命になる


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