「銀河風呂」・なっつ


銀河風呂

真夜中の入浴は、
となりあわせた壁の向こうの人に、
まぶしいとおもうから
灯りを消してはいる。

そういうとき想うのは、
過ぎたこと

わたしはなめらかに指を抜ける
この流れを
そっとあやとりする

時をくぐらせるように・・。

凍える夜の風呂場が
ちっぽけだけれどユーフォーになって

宇宙遊泳しているようです

暗いと
どうして、光はうつくしいのだろう。

悲しいと
どうして、たくさん星が見えるようになるのだろう。

浴槽のへりに
腕をからませて、
すこしだけ「ひと」に
抱かれたやるせなさや、

手足をのばす快感に
わたしの内部があたたまり、

目を閉じると
ほんとうに、ビーズのように
白い銀河がさっとながれた



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