「冬になる」・なっつ


白い魔法の吐息を吹ける、
そんな不思議さをためしたあのころ。
触れればはじめてあたたまる景色。

靴音がしらべを奏でていた。
とおいとおい雪の国から、
つたわる、
さびしくふかい、音色を。

雪を
長い時間、待ちあぐねた
雪は、
気まぐれな女王のように、
ときおり雲をしたがえてそっと舞い降りるが、

・・・

ツリーに飾った
いくつもの星
ちくんと膚をさすあの
緑の木に顔をつけて、
わたしはサンタを待っていた

そうして、
サンタは小さな靴下に、
恋を運び、
トナカイはあれから、明け方の
砂色の空を
まいにち走っている。



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