小豆(こまめじゃない!)潰して、「牛」・ぜんざい


(晩夏の荒れる海岸から防砂林の壁をぬけると
  そこに1軒のひとけのない農家があった・・・)

赤いペンキの剥げかけたトタン屋根の影
細い横木に大きな鼻先を短い紐で繋がれ
薄汚れた牛たちが寄り添っていた

一斉に横目でおれを見た
潤んだ目で
声もあげず

悲しいのではなく
苦しいのではなく
怒っているのでもなく

ただ 静かに
潤んだ大きな目で
おれを見つめていた



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