「雨の織る夏」・なっつ


蒼く透明な雨が

萌えるすべてを

つつみながら

この季節を織る。

竪琴のような雨の声は

さいごの一滴を

贈ると

鳴り止んだ。

すると

土の香りの風と

潮の香りの風は

抱き合いながら

あなたの空でもつれる。

雨が織った

やわらかな砂と

やわらかな街。

光沢のある

あなたのこころ。

暮れない地球。


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