「秋の通る道」・カテコール


風の擦れ合う音が
ひとすじのレールとなって
空を紡いでいった

海は青くて
空も青くて
山も木も花も
やはり青を内包していて

世界はこんなにも青くて
つながっていくのだと想った

見ることのなかった先の
透明なゆくえ
曖昧な終わり

聞こえるはずもない
届くはずもない
想いはレールとなって

薄い秋の空には
一本の線が引かれた
もう二度と越えられない

青が生まれて
いつしか
海と空の境界線になった





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