★木馬館3月歌会選句評

★評に関する文章のみ掲載させていただきました。またこの他にも、沢山のご意見をいただきました、ありがとうございました。

(掲載は到着順)

おやじしの
本の取り持つ縁なのですね。明るく微笑ましい良い歌と思います。
「方形の缶詰」という表現に惹かれました。
美代子
030 鴎外の古き一冊手にとれば明治香りて父も匂ひぬ
古き本棚の重厚な落ち着きが伝わってきます
真田義子
奥が深い短歌だと思いました。
ベテランの方の短歌のような気がしましたが、さて、誰の短歌なのでしょう。
ひとり静
特選句 025かつてとは全く違う顔を見せ放哉の波ひたと寄せ来る
もう一度読み返すと前に読んだときにはなんとも思わなかったところで泣きそうになったり、また、ああそういう意味だったのかと目からうろこ時があって少しは賢くなったのかなと・・・
鹿野太郎
特選に選んだ歌は、何か不思議な感じで、ひかれました。
迷いました。いい勉強になりました。
みや
002 春休み駱駝がそっと部屋に来る絵のでる絵本を読みながら
 子供の情景を「おとうさんの目」を通して見守ってる、ほほえがましいですね。
012 春の宵朧に浮かぶ人影に読みし本置き足音を聴く
 静寂の中に動が脈々と息づいているように伺えました。それは自分の鼓動かも知れませんね。
037 薄き肩震わせ父は飯を食む文学青年面影もなく
 子からの目線から映した父親像であろう。父からDNAを受け継ぐ子の愛情をみえました。
040 隙間だらけの本棚の一冊が傾ける他の数冊を支えをり
 人間のそのままを「一冊の隙間」を客観的に詠ったように受けました。
 選にあたりわたしも「右脳のしわ」が少し刻みが出来たような気がします。ありがとう。
巻坊
特選038: 下句、句跨りの不規則なリズム感と、「外は春」の言い切りに、心情の全てが表現されていると感じました。一発でKOされました。
026: 明るく発展的で、何か良い事が起こりそうな気分になりました。難しい表現が無い分、素直に入ってきました。
015: 人間の「生」を感じました。やや重めの内容を会話調の「リハビリだよ」が和らげているように感じられました。
006: 理屈ではなく、感じ入るものがありました。
今回は、私の不勉強で選から外した歌が数首ありました。申し訳ありません。
丸山 進
002 春休み駱駝がそっと部屋に来る絵のでる絵本を読みながら
とてもファンタスチックで心が暖まる。
さるた
032 大変な事ですね。お察しします。
館長
002は、想像力を膨らませてくれる。絵の飛び出る絵本のイメージが懐かしさとともにワクワクさせてくれる。
029、子供の頃、父から何かを買ってもらったということだけで、思い出してしまうことが沢山ある。その頃の父は、今の自分よりも若かったのだ。感慨深い。
036、昔の日記は、一瞬にしてその頃の記憶を鮮明にしてくれる。それぞれの言葉を持って。
011、背表紙の喧騒が賑やかで楽しくなってくる。その人の持っている小宇宙は、同じものは誰も持っていない、その人だけのもの。
★全体的に良い作品が多かったので、選ぶのに苦労しました。

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