★木馬館11月歌会選句評

★評に関する文章のみ掲載させていただきました。またこの他にも、沢山のご意見をいただきました、ありがとうございました。

(掲載は到着順)

秀坊
講評を加えるほどの力量はありません、スマート・リズム・情景 等で選句させて頂きました。
doranai
これでも、結構迷いました。(^^;僕は、歌をさらっと見て本当に感覚的にそして意味的に合致したものを選びました。正直な歌や、ポストから連想された美しい歌などいろいろあったのですが、今回はあえて感情を明確化したものについては除外させていただきました。では、感想を書いてみたいと思います。
特選:044⇒まるで、加藤千恵みたいな短歌です。一目見てそう思いました。逆を言えば、わかりにくいと捕らえる人もいるかもしれませんが上句のフレーズが下句の絶滅危惧種に呼応し、差出人の置かれた状況や手紙に対する特別な思い、切迫感を読み取ることができました。面白い一種だと思うし、何しろ平易な言葉を使っているので読み手に対して理解しやすいと思いました。
入選@021⇒これは、単独で見た場合、どうも自分の中では「手紙」・「ポスト」のお題には関連付けれませんでした。しかし、特選首と同じような用法で書かれていて、下句のフレーズがおもしろかったのでこれを選ばさせていただきました。これは、歌から情景などを切り取るのではなく、想像するんだなと考えてしまいました。
入選首A029⇒これは、短歌自体が1つの景を収めたものとして成り立っています。歌を詠んでも、すぐに、子に対する愛情や抜け切れない侘しさ・寂しさが読み取れるわかりやすい歌だとおもいます。自分も、現在一人暮らしの身のため、この歌は特に訴えかけるようなものがありました(^^;
入選首B022⇒これも、単独で見たとしても短歌自体に1つの景が収まっている正直な短歌です。029と同様に感情の推察もできやすくいいと感じた一種です。なかでも、母に宛て嘘の手紙をこの冬も書くというフレーズではこの歌い手の人の苦労や切なさが滲み出ていていろいろと想像もできる形となっていてよかったです。
以下は、最後まで迷った短歌を列挙します。
031あの手紙憶えていますか君からの十一月の白い手紙を
035 サヨナラと告げるリズムで桜の葉また一枚と散り行くぞ朝
037 在りし日のあなたの文字と再会を果たす手の中タイムカプセル
014 一刻も早くあなたに会いたくてポストの中でかさこそ跳ねる
008 本心を書いた手紙を受けとめる十一月のやさしいポスト
美代子
いい歌がたくさんあって迷いました。
真田義子
みんなうまくどれを選ぶか迷いましたが、
叙情的なものが好きなのでそんな一首を選びました。
亦紅
019 繰り返し温かな声よみがえるセピア色した時節のハガキ
本当に手紙には声が有ります。その温かさがポストの包み込む大きさを感じさせました。
024 郵便受けに葉っぱ一枚置いてあるたぶんあの日の子ギツネだろう
夢が有ります。ポストの可能性が広がり好きな歌です。
030 みちのくの見知らぬ町より絵葉書を赤きポストに入れて発ち行く
旅に出ると手紙を書きたくなります。その想いが伝わり「入れて発ち行く」と潔く結ばれているのが印象深かったです。
036 蕭々と風たち騒ぐ晩秋の信濃の旅ゆ君へ一葉
言葉が美しいです。「晩秋の信濃」と「君へ一葉」が響き合い素敵な手紙だったのだのだなぁ、と思いました。
鹿野太郎
短歌の選は、大変でしたが、精一杯心を込めて選びました。
みや
みんなリズムと感覚(感情)で選句しました。
どれもこれも作者からのメッセージが伝わって来ました。
ありがとうございました。
巻坊
特選019:温かな気分になりました。メールではやはり、この歌の様にはいかないと思います。「繰り返し」が効いてると思います。
入選006:亡父へどんな詫び状になるのか、イメージが膨らみます。
入選032:「忘れ音」の持つ季節感を上手に表現されていて、下句へのつながりもとても自然だと感じました。
入選022:物寂しさと生活感を感じました。「この冬も」が効いていて、リアルさを増しているように思いました。
丸山 進
014 一刻も早くあなたに会いたくてポストの中でかさこそ跳ねる
会いたい気持ちが素直に出てて微笑ましい。かさこそ跳ねるが抜群ですね。
024 郵便受けに葉っぱ一枚置いてあるたぶんあの日の子ギツネだろう
可愛いいですね。作者は純な人だと思います。
037 在りし日のあなたの文字と再会を果たす手の中タイムカプセル
じーんとくる歌ですね。切ない気持ちが篭ってます。
044 「絶望をもてあそんではいけません」差出人は絶滅危惧
深刻なことをブラックに笑わせますね。最後の字足らずは故意かな?
種を付けてもいいのでは。
金盞花
全ての歌がステキで、選ぶのがとっても大変でした。
013の句など、身に詰まされる思いがします。
小僧
短歌の巧拙ことはよく分かりませんので、私の心に止まった歌ということで選ばせて頂きました。
ひとり静
「一刻も早くあなたに会いたくてポストの中でかさこそ跳ねる」
恋しい気持ちがよく現れている。かさこそ跳ねると言う表現が効いている。
「紅葉がきれいですねと書く手紙楓、ハゼより赤いこころで」の楓はかえでと平仮名で書いた方がよかったかも・・・手紙と続けているので。

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