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●投句者数42名、総数78句。選句者35名。 |
■大賞 |
059 起きなくちゃもう人間に帰らなきゃ 西端 康孝 |
■準賞 |
057 団塊の渦を卒業しても 冬 荻田飛遊夢 |
■秀逸 |
041 神さまの内緒話が聞こえます 風詩 046 風が泣く夜は樹氷になる涙 福島敏朗 027 空ひとつ千の顔持つ仏たち テツ 035 雲海や浮かぶ樹氷に陽の温み 中ちょう 071 山降りてトトロになるか なあ樹氷 えいら |
■入選 |
066 太陽が樹氷のチェスで遊んでる みや 004 どっどどど雪の神さま降りてくる 小僧 032 抱きおうて炎になるか雪おんな 岩見 民子 045 あの空の向こうにキッと春はある 山本 野次馬 058 寄り添って生きるしかないエビフライ 荻田飛遊夢 063 「あっ」と言う形のままで死んでいる 丸山 進 075 春になれば平らになる貌だ 杵島太郎 062 人を恋うこころは凍りなどしない 雅昭 017 春を待つ樹氷もボクも太くなる 古俣麻子 018 胸に棲む闇に樹氷が問い掛ける 鹿野 太郎 022 春になるまで言い訳しない影法師 八嶋静波 026 春よ来いチークダンスが踊れない テツ 029 束の間の 日向ぼっこで 冬支度 J子 030 やさしすぎ放射冷却したこころ 橋立英樹 054 冬眠させて下さい綺麗な樹の中で 河合 克徳 060 太陽に背伸びゆっくり生きている 西端 康孝 069 春を待つ日差しがとてもやわらかい 真田義子 007 神様の工作授業始まった ゆきじ 016 思春期の樹氷を溶かす手の温み 古俣麻子 033 樹氷咲くあの世この世の境界で 岩見 民子 036 白い布かぶってお化けごっこだよ 龍 067 踊れ踊れ五百羅漢の雪まつり ええ一 068 まだやっています 雪女の追っかけ ええ一 031 雑踏の海割れ君が現れた 橋立英樹 077 凍てし夜の火のひらひらと人恋し 宏子 012 陽を浴びてきらり樹氷の華が咲き ゆりえ 014 一粒のわが影落とす雪原に 美代子 047 凍てる窓ガラスに書いたサヨウナラ 福島敏朗 049 太陽にドンと押された背が笑い 風間 和子 053 春の磁石を樹氷の中に秘めてある 河合 克徳 055 眩しいと五百羅漢が騒ぎだす キリマンジャロ 002 雪凍に裸婦像とても樹氷の如 長澤克己 005 日向出て雪神たちは会議中 小僧 008 団結し 反対しよう 温暖化 中村進一 009 かぐや姫 どうか私を 選んでよ 中村進一 015 群落の老いもわかきも樹氷群 美代子 020 旅人も外套を脱ぐ陽の強さ 若芽 025 かっこいいモンスターには赤い薔薇 鹿野 椿 038 しろがねの樹氷こがねの陽を浴びて 矢島孝胤 040 「触ってみて」樹氷の温み分かるから 風詩 044 溶け出せばみんな同じ顔でいる 山本 野次馬 050 泡が解けやっと私に春が来た 風間 和子 051 太陽の光を浴びて恥ずかしい 水品団石 072 いつまでも仲間といたいぬいぐるみ えいら 076 終焉のこの地に白き息を吐き 宏子 |