★木馬館3月句会選句評

★評に関する文章のみ掲載させていただきました。またこの他にも、沢山のご意見をいただきました、ありがとうございました。

(掲載は到着順)

門脇かずお
川柳的なとぼけた味のある句もいいものだと改めて思った。
「笑顔貸し出し中」には参った参った。
秀坊
064,066,106,034:川柳らしさで選びました。
美代子

83 その人の 心をのぞく 小宇宙
題を表面に出さず本棚の本質を巧みにつかみました。

水品団石
51正におもろい句でした。実感句でしょうか、実感句強し
YASU
<特選句>
いつでも会いに行ける本があれば良いですね。
今日は誰にしようか?
黒兎
特選句  「ひょいと」が面白い。これみよがしに置いてあるわけでもないが、奥深く隠してあったわけでもない。そんな程度の置かれ方。
真田義子
青春はいつも心の奥にありますが、でも、本があったら、もっと楽しいだろうなって思いました。
うたたね
特選句
句集が背伸びする、並列を拒否する何か。ささやかな矜持なのか、
人恋しさなのか。新鮮な空気に触れたような読後感を持ちました。
入選3句
素直な表現の中に奥行きが感じられて、特に印象に残りました。
何回か読んで、いいなと思った句をさらに絞るのですが、
涙を呑んで選外とせざるを得なかった句が多数ありました。
書きたいのですが、内緒にしておきます。
あいら
11番、そうだったらいいのになあという願望があって。71番もすごく気持ちがわかります。94、歳時記に桜がきれい。112、青春にかえれる本、誰にでもあるんじゃないのかなあと思って。
逸星
ご主人はマンガ喫茶に行ってます
 並べられてるやや硬質と思われる本たちと、マンガ喫茶に通うやや軟質な
主人公の人間性との乖離への、これ又やや不満な話言葉が面白い。
むじんくん
「逝きし子の」の句。きっと本好きな子供だったんでしょう。悲しみを乗り越えようとする親の姿。「猫柳」にほっとしました。
「また父の」の句。愛読書に宿った父の目と魂。目には見えなくても心配してくれているのです。
「浪人を」の句。潔く浪人を決めたのか、それとも無念さが残るのか。いずれにしても、すぐ傍の春も1年後の春も同じ春。頑張れ。
「恋心」の句。彼にいつまでも渡せない手紙でしょうか。挟んだ本は恋愛小説でしょうか。季語が暖かさを演出しています。
にこまる
特選句 いいなぁ〜本を言い訳に作者が 恋 に落ちる事を恐がりつつ、絶対 恋に落ちていくことがわかる句ですね (^_-)-☆
テツ
特選句、本棚は自分史です。書斎の孤立した空間を感じました。カフカの句はカフカと言う作家の特異性をうまく使った句。「乱歩」もありか。自分のカフカの句より断然いい。蠅の句は広辞苑の上に落ちるところがいいですね。うまい句。お父さんから受け継いだ本が難そうですね。それともお父さんが書いた本かな。
館長様、選句は楽しいですが、やはりたいへんでした。他にもいい句がたくさんありましたね。
鹿野太郎
特選句の、発想には参りました。素晴らしいです。
とにかく今回も、非常に迷いました。
さるた
079 私も時々やります。至福の時間。
みや
008 今朝ゴミに出したら何と又棚に
 「本」とゆう字を出さずとも「本」がでてくる。熟練技が最後まで残した一句、素晴らしいの一言。
020 面会謝絶解けて栞が舞い上がる
 この句がわれ先と手招いた。生命力あふれる「しおり」に託した作者の腕には感服しました。
108 妖艶な美女が潜んでいるページ
 妖艶の美女とは?とつい問いかけて見たくなるページを持つ作者は「性力」も吸い取られているのではないかと想像巡らします。
113 読破したほどには増えぬ脳のしわ
 なかなか増えてくれないのですよね「脳のしわ」は。いくら目から入れた情報でも左から右に抜けいく、その苦悩を作者と共有できました。
 選するわたしとしても、読み取れる目(腕の見せ所)が試させられているような気持ちでした。
 本当にありがとうございます。
巻坊
特選036: 潔さと春のイメージが重なって、スカッとした気分になりました。
076: 良い夢がみられそうですね。
052: 並列につなぐ意味が私には解らないのですが、そこに理不尽な面白みを感じました。
034: はみ出さない活字は左脳と仕事をするのでしょうか?言い得て妙で、面白く感じました。
若芽
毎回、楽しみにしています。
好きな句がたくさん有り、絞り込むのに苦労しました。
課題から「付かず離れず」そんな句を選びました。
丸山 進
040 ホタル産む本がどこかにあるはずだ
神秘でメルヘンチック
021 本棚の漱石の猫 欠伸する
化石化した本棚の様子が出てる
061 ビタミンと睡眠薬の宝庫です
うまいこというなあ
064 取説に本棚一つ要る女
座布団3枚やれっですね。準特選
おやじしの
歌集・句集の流行る昨今です。凛とした心意気を感じます。
えいら
(特選)027 誕生日ベストセラーを買ってくる :普段ベストセラーは買わないことにしているのだが今日は誕生日、自分へのご褒美にベストセラーを買いました。と、いう「気分」に共感を覚えました。
093 本棚の裏を歩いているカフカ :カフカぐらいは読んでおかにゃと、読んではみたが何を言ってるのかさっぱり分からない(わたしの場合)。カフカは知らんふりしてあっちの方を行き過ぎるだけ。「なんなんだよ・・・」 そんな気分だろうと勝手に受けとめ勝手に納得しました。
112 青春にいつも還れる本がある: なんでそれほど立派でもない本を捨てずにとっておくの? と家族は申します。自分でも「なんで」に答えられぬまま、捨てられずにいました。この句を読んで、おおここに答えがあった! と感動してしまった次第です。
113 読破したほどには増えぬ脳のしわ: そのまんま、大いに納得!
歩いているカフカに笑いました。
佐々木ええ一
特選句 題と句の距離感が抜群、でも若しかしたら本は男より捨て難いかも・・・
きゅういち
光合成をするキャンパスの音符
音符が光合成をするとどうなるんでしょうか?
きっと街中に春を連れて来るんでしょう。
「見つけ」がお上手だと思いました。暖かい句ですね。
ひとり静
特選句 でこぼこの銀河が並ぶぼくの棚
たくさんの思い出がきらきらといっぱい詰まっていて整理しなきゃならないのだけどなかなか捨てられません。たまる一方で床が抜けそうです。
ホタル生む本がどこかにあるはずだ
この句も好きな句です。
「銀河」とどちらを特選にしようか迷ったのですが、きらきら度で銀河の方を選びました。
孝井 栞
楽しく選句させて戴きました。ありがとうございます。
館長
007、子供の頃は誰もが夢を持っていて、思いは遥かな宇宙へと馳せていた。そんな思いを蘇らせてくれた一句。「でこぼこ」が効いている。
038、春の雨は人を憂鬱にさせる。医学書の内容が気になる年代にとっては尚更である。ひりひりが妙に伝わってくる。
004、叱られたい時ってあるな‥‥。不思議なもので、叱ってもらえなくなると、その思いは募る。
026、「いつもいく皮膚科」の日常性と「本棚の小宇宙」のある意味での非日常性の結びつきが、本棚に吸い込まれるようで不思議な気持ちになった。
★短歌同様に、好きな句が沢山あって選ぶのが大変だった。うれしい悲鳴と言える。

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