★木馬館11月句会選句評

★評に関する文章のみ掲載させていただきました。またこの他にも、沢山のご意見をいただきました、ありがとうございました。

(掲載は到着順)

兎角
特選句
001 哀楽を知ってポストの無表情
同じ趣旨で具体的な情景を詠んだものもお見かけしましたが、この明快さが。
入選句から
051 ふっくらと生きていました祖母の指
おばあちゃん、ふっくらと生きていてくれるだけで心に広がるものがありました。そしての、指 に。
秀坊
判る句、明るくほのぼのした句を中心に選ばせて頂きました。
美代子
ポストは過去のものと映っています
長澤克巳
[20]全部で109句ある中で、季語を活用している俳句は5%にも満たず、殆どが川柳である故に、季節的な現在を詠んでいるので選んだ次第です。
[75]やや季が過ぎていますけれど、季語の持つ利点を活かしているので選びました。
[個人意見]総括としまして私は今回投句しておりません。写真から判断しての俳句作りは、私の思考では詠めませんでした。
五貫
たくさん、いいのあって困った!
「忘れ物」−−何かみんなそんなよーな、だけど、届かないとこ感じちゃう、そんな
雰囲気がよいと思いました。
さしりおん
特選句は今の世相を離れてもすっくと立っている句。
入選1句目 この句は大いに気に入りました。
真田義子
風のたよりがよくって選びました。
私も風のたよりを待ってますね。
笹心太
071 あの町のあの人と年賀状引っ張り出してみる
083 中高年の再就職、面接までこぎつけない。
我楽太
裏側の本当に目につかない部分を感じることができ
それに惹かれました。
亦紅
ポストが今更ながら不変的イメージのある事が解かりました(自分も含めてです)。でもそれは素敵なことで、皆さん素直に詠まれていていいな、と思いました。
031駅の前静かに凛とポスト立つ
ポストの根本的な姿を見事に捉えていて、感情を抑えて「凛」一文字で表現されている所に惹かれました。
037 故里へ帰れるような気がします
故郷が無い私でも想いが伝わります。視点が素晴らしいと思いますし、ポストの(癒し)がよく表わされていると思いました。
051 ふっくらと生きていました祖母の指
発想の素晴らしさ。たしかにそんな温かい包むような印象のポストです。巧いなぁ〜と憧れました。
むじんくん
17番:空の上から厳格なお父さんが微笑んでいる画が浮かびます。
1番:ポストにも人格があるんです。でも人のために尽くすんです。
71番:早く復興して元気になって下さい。
80番:季語が利いています。「冬ぬくし」で何だかほんわかした句になりました。
107 安く確実に届けてくれるポストの上の忘れ物がなかなか届かない
    社会の矛盾に向けられた視点がいい。
13  ポストの形の今昔に引っ掛けた人間性の変化が面白い。
17  作句のパターンとしてはよく見かけるが目を止めさせてくれた。
53  庶民生活に密接なドラマ作りの上手いポストの存在感を納得。
テツ
今回も選句に苦労致しましたが、良い句が多く、悩みながらも楽しかったです。特選句は文句なく決まりました。27、29、109がこぼれました。
鹿野太郎
今回も素晴らしい句と沢山出会い、選句は、苦しい消去法となりました。
加藤 鰹
火達磨になるかも知れぬかも知れぬ
ポストを前に、想いのありったけを綴った手紙を握り締め
迷っている心情がよく現れている作品。リフレインが一層
効果を増している。お見事。
みや
019 つぼみでも 届く頃には 花開く
すごく感銘をうけました。作者から離れて往きそうな句ですね。
未来を暗示してると詠みました。
002 もうろくしてわかるこの世の裏表
その人の尊厳とこの世の終焉とは「もうろく」してから初めて
体感することに過ぎないから・・・ね。
041 真面目です投函拒否はしない主義
そうです、真面目なほどに傷つくことも多いのだあ・・・。
これからが民生化に向かう苦しい立場に立たされることも知らずに・・・。
055 ポストからカボチャの馬車がやって来る
夢とポスト おとぎ話は決して夢の世界だけではない。ひと時の夢を見させてあげたい句だと思い選句させてもらいました。ありがとう。
巻坊
特選039: 気持ちを音で表現されたところが素敵だと感じました。言葉では素直になれなくても、手紙を書くときくらいは素直でありたいものです。
入選001:お地蔵さんと同じ視点でポストを捉えた点が、新鮮でした。
入選047:分かる気がしました。
入選097:旬のネタを、他の方とは違った切り口で詠まれていて、面白いと思いました。
古俣 麻子
すごい揶揄の時事吟!「ミン(エイカ)、ミン(エイカ)と口角泡を飛ばしているのは、政策ではなく趣味だったんだ(笑)
丸山 進
055 ポストからカボチャの馬車がやって来る
読んでる自分も幸せな気分になります。
013 頑固やなあ 昔はもっと丸かった
誰でも身につまされるものがありますね。
050 宛て名なし風の便りも届けます
これは何故か確実に届きますね。
072 絵てがみに父のゲンコツ描いてある
親父の気持ちと自分の気持ちが上手く出てます。
金盞花
特選句・・知らない町とかで、ポストを見てホッと出来る。よ〜く解る様な気がします。
083の句・・不景気でいる今、祈る様な気持ちが解ります。
えいら
特選 A4の青空折って出す手紙―そういう手紙、あってもいいかなと、願望も込めて。
入選1 届かないポストの上の忘れ物―ごもっとも。可笑しみに思わず拍手。
入選2 ポストからカボチャの馬車がやって来る―ポストの赤はどう見ても非日常的。そこからとんでもない何かがやって来ても不思議じゃない。
入選3 狼が手紙を出しに行くポスト―いまどき、「手紙」でもあるまいに・・・、しかしこういうとぼけた狼クンもいていいかなと思わず一票。
いい句が多くて、選句に困りました。素直な気持ちを詠んだ句を選ばせていただきました。
佐々木ええ一
A4の青空の素晴らしいロマンに魅せられて
この句を 特選に選びました。

木馬館句会TOP