★木馬館9月句会選句評

★評に関する文章のみ掲載させていただきました。またこの他にも、沢山のご意見をいただきました、ありがとうございました。

(掲載は到着順)

美代子
素朴な歌に惹かれます 題材が良かったですね。
小僧
04「里祭りはじめて彼の家に行く」  純な娘さんの、嬉しいような恥ずかしいような、一寸緊張するような気持が伝わってきます。
78「祭り後のなんと静かな村の衆」  祭りが終わってすぐまた「日常」に帰っていく村人の生活。祭りの後に向けた視点がユニーク。
50「おみこし追っかけていく一升瓶」 祭り風景の点描。すぐ「ああ居るいる、そういう人」と思い浮かぶ情景。かなり足元がふらふらしてて、それでも一升瓶はしかり手に持って、御輿見てるひと誰彼に茶碗酒を勧めたり……。
43「担がれて落とされて拾われて」  これもお祭りの御輿風景か。──見ている年寄り達は「あ〜あ今の若いもんはアカン、力がない。腰に力が入っておらん。わしら若い時は、御輿落としたりしたら先輩にエライ怒られたもんや。」などと批評してる。──いやいや、さにあらず。社会生活の中での人間のさまを、やや斜めからみたもの。ただ救いは、「拾われて」となっていること。
                        以上、勝手な解釈・鑑賞です。 
佐々木ええ一
特選句・人間は(特に男は)何かに熱中するとき 自分を無に浸す。つまり、知らない間にのっぺらぼうになっているのかもしれない。
鹿野太郎
今回の選も大変に迷いました。
特選の句は、スケールの大きさに敬服しまいた。
真田義子
選をするのは、難しいですね。
みんなどんな句を選ぶか楽しみです。
担がれていよう私でよかったら
 人生で2度、ダミーとして担がれたことがあるが、人格と能力の面で
当然の如く挫折した。この句は我が経験と違って豊かな才能の謙虚さと
理解した。
初めての投句そして選句なので、勝手な思い込みをお許しください。
特選に選んだ句は、中8なので、「たまには」→「たまに」であれば、もっとよかったのだが、氏神と床屋という意外性に惹かれて、選ばせていただきました。
亦紅
「お神輿を追っかけている一升瓶」
発想が面白く、「一升瓶」がお祭りの楽しさ、一体感の象徴のようですぐ目に留まりました。
「里祭りはじめて彼の家に行く」
なんとも言えない特別さが伝わってきました。そしてその故郷に入ったんだ、という緊張と喜びを感じ、今回の画像からは奥深いなと感じ入りました。
「秋祭りみんなまあるい顔になる」「撫子の咲く境内で待ってます」
どちらも素直に語りかけるよう詠んでいらっしゃるところがとても好きでした。
さしりん
「ねぶた」のカラスや白鳥って何なのだろう。
他の祭りにもカラスや白鳥っているのかなあ。
テツ
特選句はとにかくインパクトがありました。そんな時有ります。華やかな祭りのイメージから、あっさりと悲哀を詠んだところがいいですね。「一升瓶」の句はまさにお祭り、程よい可笑しみが伝わってきました。他に10「お祭りがくると金魚が騒ぎだす」59「ちょっとだけタイムマシンに乗りました」80「電線の手前で揺れる平和論」。迷いました。
むじんくん
74番/1番:写真の枠にない場面を無理なく句にしていて共感が持てました。
38番:俳句と川柳の視点の違いに納得。面白い!
19番:世知辛い世の中。この句を見ると何だか落ち着きます。
今回も選句に悩みました。。。
よく似た句が多かったように思いました。今回も楽しく参加させて戴きました。
丸山進
059ちょっとだけタイムマシンに乗りました
発想がユニークでスケールが大きい。
019秋祭りみんなまあるい顔になる
確かに祭りの間は顔も目も身体も丸くなるようです。
030男らの胸に生き続ける卑弥呼
男には延々女神願望があるのかもしれません。
104お祭りが終わればもとのフリーター
宴の後はクールな現実に戻るしかない若者達。
金盞花
田舎暮らし30年、どっぷり田舎にはまっています(^_^)/~
自分の家の周りの様な景色を見るとホッとします。
そんな中で私のイメージに合った句を選ばせていただきましたm(__)m
えいら
059ちょっとだけタイムマシンに乗りました  課題の絵からタイムマシンまで連想してしまう想像力に敬意。
071一瞬の高さへ男燃え尽くす  祭というもの、男というものを言い尽くしてます。
095お神輿の下で悪行止まらない 「わっしょいわっしょい」やってる間に、悪いやつは、ぬけめなく悪事を図っている。世の中そういうもんだと納得。
029頼るものなんにも無くて力瘤  「そうなんだよなあ」としみじみさせられました。誇らしくもあるが、ちと哀しい。
うたたね
058 人々の思いが一つになって、いつもは静かな町に響き渡る祭りの声。
  「希望」は失われていない。さあ、進もうではないか。
  躍動感のある句で、印象に残りました。
010 金魚だって同じ町の住人(住魚?)。年に一度のお祭りを体ごと
  喜んでいるに違いない。ユーモアがいい。
076 母の胸に抱かれた赤子も、祭りの賑わいを聴いている。
  そのリズムを、母を通して感じ取っているに違いない。
102 祭りにはいにしえの魂たちも、静かにしてはいられない。
  存在のすべてが今日に酔いしれているようだ。
みや
064片乳へ祭りの笛が透き通る
まつりの笛を通して自分見つめている。確かに女性にとては「乳・乳」は命であろうと思うし、美でもあります。あえて、乳の無ささに自信を感じ取れる様に思えた。これからが人生ぞ!!
050お神輿を追っかけている一升瓶
愉快に微笑ましい光景が目に浮かび噴出してしまいました。
祭りに託けて追い回す「赤い顔して追う」シーン。平和ならではのお神酒ですね。
049それぞれを脱ぎ捨て同じ半被着る
「それぞれを」と私たちに投げてるメッセイージに受け止めます。
作者の言わんとする言葉とは、地位・名様・名声を脱いで一緒に祭りの一時を楽しもうって聞こえてきました。
039祭り好き ねじり鉢巻クリスチャン
これは大胆で日常の宗教を越えて「神はみな同じな物(象徴)」的な物かも知れない。日本のイベントを感じますね。
私個人は、これほど難撰した句会は懲り懲り?になった事もしばしばで、悩み過ぎて頭がボーっとなってギリギリの投稿でした。
みなさんありがとうございました。byみや
とよじ
049:それぞれを脱ぎ捨てた・・半被の言い回しに、句の妙味を感じました。
029:頼る力瘤もない己かと、ふと思いが止まりました。
025:どんな担がれ方だろうと、気をめぐらせます。
107:句のおおらかさに、心まで洗われました。
きゅういち

33 担がれていよう私でよかったら
この世にもう神はいないんではないか?そんな無力感がある今日この頃
しかし 神様も気が付いている「無力だ」と だからせめて
祭りの日だけは・・・・説明句をぬけた秀句だとおもいました。
34のふりむけばみんなのっぺらぼうになる
特選としたいくらいに こちらの句もよかった事をつけくわえます。
館長さま みなさま 楽しませていただきました。ありがとうございます。

可福
写真から感じる印象であるから、個人的な問題ですが、
一般的な御輿との違いが有ります、氏子衆は赤い法被を
着ていますし、町の中ではない ポイントはこの辺かな。
若芽
色々な神輿姿を見せて戴きました。
素敵な句がたくさん有って、面白かったです。
巻坊
特選094:日常の中で何故か、目の前の光景がスローモーションで感じられる一瞬がどなたにでもあることと思います。そんな、日常の中の非日常・現実の中の非現実、的な僅かな瞬間を逃すことなく切り取った句だと思いました。
動のイメージが強いお神輿だけに「静止」がより印象的に感じられました。
025:「子や孫に迷惑を掛けず、ひっそり安らかに死にたい」という人も世間には多いようですが、老人の孤独死などの話を思うとき、本音はこちらの句の通りなのではないかと思いました。
031: 人間は、何かと理由をつけては、自分の行為を正当化しようとする生き物です。似たような作品が数点ある中、「正論で」が、その辺の心理を上手く表しているように感じました。
043: 人生波乱万丈、の文句が17字の中に上手く凝縮されているように感じました。
今回は惜しくも選外とさせていただきましたが、選外佳作として009を挙げさせていただきたいと思います。
取り合わせのよい句を選びました。特に「片乳と祭りはいいです」

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