★木馬館3月句会選句評

★評に関する文章のみ掲載させていただきました。またこの他にも、沢山のご意見をいただきました、ありがとうございました。

(掲載は到着順)

美代子
春と金平糖への淡い夢が素敵です。
上野楽生
特選句、6 春色でころころ笑う乙女たち
特選句は、金平糖から春の温かい情景が浮かんできます。
まこと
048 <妹のは……>子どもの頃の心境にすうっと入っていけて、ある種の郷愁とともに味わえる句。
山本 トラ夫
特選 それぞれの個性伸ばす幼稚園
特選句分かりやすいし身近でもあるし願望でもあります。
あいら
001は今は亡き人の思い出と金平糖の形が鮮やかに浮かぶような気がしました。035のこんぺいとう弾きという言葉に惹かれました。010は春の感じがして、よかったです。105は送別会と金平糖の組み合わせが、幼稚園の雰囲気があって、身近に感じて選びました。
さし
特選 信長も児をあやしてや金平糖
特選句:信長にだまされたようです。
えいら
102「お祭りで・・・」−なにがしかの硬貨を握りしめて真剣に選んだガラス細工の指輪。宝ものです。こういう句を作れる心こそ本当の宝です。
188「この恋は・・・」−澄明な甘さと、儚さ。
055「パレットに・・・」−淡くて優しい彩りの春景色。少し寒いかな? それもすがすがしく感じられます。
023「船に乗り・・・」−どこから来るお客さまなのでしょうか。男の人? それとも女性? 今年はどうだったのでしょうか。何やら謎めいていて想像が広がります。
 みなさんが力作で、美しく気持ちのいゝ作品ばかりでした。楽しく鑑賞させていたゝだきました。ありがとうございました。
テツ
特選 36 万華鏡覗いて孤独忘れてる
特選句は金平糖から万華鏡を連想した詠み手の柔軟さ、そして、その艶やかさから見事「孤独」を詠んだその力量に拍手です。
若芽
「春風にポッケの夢がはじけ出す」
可愛いくて、奇麗な色の金平糖からの発想が流石と思いました。
古俣 麻子
「春です。」に書かれなかった想いが無限に空想されます。
金平糖の淡くかわいらしいかたちから、初々しい恋の手紙を連想させ、すてきな一句になっていますね。
ぴーろこ
075 もし僕が金平糖だったとして、君の隣に転がれる確率は何パーセントだろう。もし転がれたら、それは偶然ではなく、運命なのだ・・。
019 幸せは、形にしたら、いろんな色の星のかたちをしているのかも。
102 やさしくあたたかな思い出があって、捨てられない気持ちがよく分かります。
105 心に浮かぶ、ほんのりした思い出で、ちょっぴりゆれているのですね。
特選句。「空」を何とか具体化して575に収めたい気もしたが、このままでもいいかと思い直した。イメージと絵の距離の良さを頂いた。
鹿野太郎

沢山の候補句から消去法で、選びましたが、取りたい句が、大分ありました。
今回も、とても膨らむ印象題で、素敵な句を一杯拝見でき、嬉しかったです。

うたたね
句を選ぶとき、どうしても自分の中に芽生える「心地良さ」に引っ張られる。言葉のリズムと、描写される世界の広がりに惹かれる句を選びました。特選句は、読み手に問いかけるような終わり方に不思議な余韻を感じて、印象に残りました。
さるた
056 よく黒なんて色を思いつかれたものですね。畏敬の念を覚えます。006 094 100 何れも甘いところが好みです。
加藤 鰹
課題がよかったのか、春らしい明るい句が多く作句も選句も楽しかった。
孝井 栞
沢山の素敵な句の中から 選び出す楽しさを味わいました。
ひとり静
「春です。と書いて便箋折りたたむ」
その手紙を貰った人はどのような反応をするのでしょう。
そんなことを考えていると楽しくなってくる句です。
小珀
どれも、風景が沸いてきたものだけを選びました。
赤松ますみ
やはり春らしい句が多かったですね。特選に選ばせてもらった句はリズムも整ってるし、春を迎えた作者の喜びと決意があらわれていてとてもいいと思いました。
巻坊
今回は、作品数、秀作数共に多く、作品の絞り込みに困りました。そこで、題意に沿って、「金平糖」と、言葉がそのまま入っている句・言葉からでもイメージできそうな句は、今回は選考外とさせていただきました。
それでも4句を選び出すのには、悩みながら、でも楽しませていただきました。
ありがとうございました。
067 春です。と書いて便箋折りたたむ
初めに一通り作品に目を通したときに、一番深く心に入ってきた句です。テーマ画像全体を「春」として捉えた点と、それを便箋に包むという点がとても素敵で、誰に宛てた手紙かな? と、イメージが膨らみます。
入選句は順不同です。
007 掌に載る幸せで丁度よい
理屈抜きに「あ、そうだな」と納得できました。テーマ画像を「 掌に載る幸せ 」としたセンスに惹かれました。
036 万華鏡覗いて孤独忘れてる
テーマ画像を万華鏡の中の景色とした点が良いと思います。そこから連想される懐古的な、温かいイメージとは対照的な「孤独忘れ」と続けた点が、現代社会の裏側を映しているようで、重い句と受け止めました。
055 パレットに春の絵の具を溶いている
今の時期に合っていると思います。画像をパレットの絵の具としたセンスが光り、キャンバスにはどんな絵を描くのかな? と、発展的なイメージを持たせてくれる作品だと思います。
真田義子
コンペイトウの絵でしたが、コンペイトウの句はさけました。
そこから離れた句を選びました。
館長
特選 061の句、意地っ張りのことを津軽では「じょっぱり」というが、そんなじょっぱり精神を感じた。金平糖の自負がなんともユーモラスであり、切なくもある。
入選1 095の空を見上げて酒を酌み交わす場面が目に浮かぶようでした。
入選2 096は、作者の人柄を感じる句だった。微笑ましくもある。
入選3 014は、現実の映像が脳裏を過ぎった。「とてもきれい」に戦争への痛烈な批判が込められている。金平糖の画像から、劣化ウラン弾をイメージした鋭さがすごい。
入選外でしたが、信長の句も、信長と金平糖のギャップが面白かったです。

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