<君の居場所>・ 歌姫 

あの日さよならを言った君が  まるで小さな旅から戻ってきたように

私の心の戸をたたく

伸びた爪が少し邪魔なくらいの期待感と  痛かった心の揺れが

同じ重さで私をかき回してる

留守電に入ってた無邪気なメッセージ

020〜  押してしまえば空白の時はあっという間に消えて

二人あの頃のまま  23:00の南北線のホームに腕を絡めながら

立っているかもしれないね

でも  <好き>という言葉の持つ情景の深度を  今の私は測れない

長い間一人だった君が私に向かってくる事の意味すら・・・・・

分かり合った日常の居心地の良さと

埋めきれなくて迎えてしまった別れの苦さは  今も心の奥に澱んだまま

君の足音が近づいて来てる

今の私が  君の居場所になれるかなんて考えてる私は

あの頃の私じゃないのに


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詩の投稿作品・1998年後半


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