「家族」・レトロ

そんなものいらない
にくみあうだけなら
 
 
庭に咲かせたハーブの花が
まぶしい紫に揺れる
 
 
磨き上げた床も
温かい食事も
 
 
そっぽを向くひとびとに
与えてもしかたない
 
 
 
濁ったこころを
洗い流す水はない
 
 
それは扉をあけて
鳥かごからでたとき
 
はじめて得るものかもしれない
 
 
かんがえてみれば
ひとぎらいのわたしが
 
 
家族などという
だいそれたお荷物を抱えて歩むのは
 
 
おかどちがいか
 
 
勇気は無い
 
これまで培った何かを
 
くつがえす勇気は無い
 
 
しかし
 
 
日々わだかまる想いは
 
なんだろう


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