「炎」・セイミー

火は集まっている
もはやこの地に帰るべきではない

あらゆる名前を呼び疲れた男に
明るい目覚めはやってこない

足の裏のわずかな土の確かさでさえ
深い眠りの中で文字に変わり果てて
サラサラと落ちていく

彼は旅人ではない
星を数えて生きてきた
小さな小さな集合体(コロニー)

火は集まっている
男は眠ってしまった

吹き渡る風
男のこけた頬がまぶしい


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詩の投稿作品・1998年前半


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