「春風」・セイミー

水湧き 水は吹き 水は滑る 水は光り雪は歌う 風が黒い塊のように 山の陰から押してくるとき 水は彼らの名前を次から次へと裏返す あの風の行き止まるあたりに 大きな夢が立っていて 数え切れない花の名前を数え上げ 上昇気流に乗せている ああ もうすぐ春がやってくる 人間たちがつくる春ではない 舌足らずだが太い足どりで とてつもなく大きな後を押しつけて ほんとうの春がやってくる


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