「舟に乗れ」・とみたゆきえい

今と過去しか無いのなら
未来は誰かの舟に乗れ

海に出れば
引き波が
過去をかき混ぜ  消してしまう

今と過去しか無いのなら
未来は俺の舟に乗れ

海に出れば
世界のひろがりを知り
世界を狭めてきた駆け引きと
おさらばできる
陸で吹く風は
埃をまき散らしても
海に出れば前進を与えてくれる

今と過去しか無いのなら
未来は俺の舟に乗れ

身じたくを済ませるまで
舟は待っている
気長に  気長に  待っている
海図の向こう
二人の未来を思い描いて


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詩の投稿作品・1998年前半


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