「エプロン」・レトロ

  毎朝アナタのエプロンを干す
 
  もみじだった手は
  少し石の如く
  ザクザクと米とぎをてつだう
 
 
  晴れた休日
  アナタが青空市でえらんだ
  赤いチェックのエプロン
 
 
  アナタが背伸びしなくとも
  流し台に届く今
 
  時折
 
  アナタが巣立つ日を想う
 
 
  娘を産んだ女はときおり
 
  胸を削られるように
  痛くさせられる
 
 
  アナタがとぎおえた米
 
  真っ白にかがやく
 
 
  フロア−はびしょびしょだけれど
 
 
  そっとふき取りながら
 
  次はきゅうりを切ってねと
  つぶやいた・・。


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