Xbox −それなりに良い ★★★★☆−

今年の2月に XBOX を購入しました。なんだか PS2 に比べてあまり人気がないようですが、せっかく購入したのだから体験レポートを書きたいと思います。

まず、そもそもなんで XBOX を買ったのかについて。その頃、私は最新のパソコンゲームをプレイしたいと思っていました。それにはもっと高性能なデスクトップが必要になるのですが、ゲームのためだけに買い換えるというのは、あまりにもったいない気がしました。そこで、じゃあ最新の、高性能なゲーム機を買おうということになったのですが、問題は XBOX と PS2 のどちらにするか。ソフトの量から言えば圧倒的に PS2 の勝ちですが、本体の性能はどうか。単純に比較はできないが、後発なだけに、 XBOX のほうが高性能なのではないか、などと、いろいろ考えました。そして悩んだ挙句、次のような理由で、私は XBOX を選びました。

一、これからソフトが充実してくるだろうという希望的観測
一、ソニー製品を毛嫌いする嗜好の問題

アマゾンで注文したら一週間くらいで届きました。その感想。

で、でかい。そして、重い。

これは、アメリカの一般家庭を想定して作ったのではないかと、思いました。説明書を見ると 3.86kg とあります。以前使っていた初代プレステがおもちゃのようです(実際、玩具ですが)。中にハードディスクが入っているとのことですが、重いのはそのせいなのでしょうか。プレステは銅製のフィルム(?)を使って放熱していましたが、こちらにはファンが入っています。電源を入れるとかなり音がします。多分、ハードディスクとファンの音ですが、私のノートパソコンの動作音よりうるさいです。

画面はそれなりに綺麗です。感動するほどでもありませんが、やはり最新型なだけあります。重要な場面をムービーにするようなマネはしていません。というか、ムービーのほうが画質が劣ります。特に景色や路面、肌の質感などがしっかりしていると思います。テレビに繋ぐケーブルは4種類あって、同梱されているのは普通の赤白黄色のピンプラグです。ビデオ入力端子のない昔のテレビに繋ぐために、RF アダプタも別売り品として用意されています。他には「拡張 AV パック」というのと、「コンポーネント AV パック」というのがあります。拡張 AV パックには、映像出力用の S-Video 端子とピンプラグ端子、音声出力用のピンプラグ端子とドルビーサラウンド対応の光端子があります。付属してくるケーブルは、S-Video 出力用のものと音声出力用の計 3 本のケーブルがくっついたもののみです。ドルビーサラウンドを楽しむには、光デジタル用のケーブルが別途必要です。コンポーネント AV パックには、映像出力用の P, Cb, Cr という3つのピンプラグ端子、音声出力用のピンプラグ端子とドルビーサラウンド対応の光端子があります。これも映像出力用のものと音声出力用の、計 5 本のケーブルが束になったものしか付属していません。また、D 端子に接続するためには、市販の変換コネクタが必要になります。
うちの居間のテレビ( 25 型)には P, Cb, Cr の端子がついているので、コンポーネント AV パックを買って繋いでみましたが、かなりはっきりした映像になります。パソコンのディスプレイを見ているようです。ぜひとも D2 以上に対応したテレビが欲しくなります。これにドルビーデジタルが加わるとなると、3000 円の価値はあると思います。デコーダーはあるので、いつか試してみたいと思います。

次にコントローラーについてですが、どこかで写真などをご覧になればわかるかと思いますが、ボタン配置が少し変わっています。十字キーが中央左についていて、その右にはアナログ入力のスティックがついています。アナログスティックはコントローラーの左側にもついていますが、そのすぐ下に、スタート、セレクトボタンならぬ「スタート、バック」ボタンがあります。この名称は DVD ビデオを意識したのかと思います。これをゲーム中に押すことはあまりないので、それほど不便ではありません。コントローラーの頭のほうには、LR ボタンがあります。右側には ABXY ボタンと白黒ボタンの計 6 つのボタンがありますが、白黒ボタンが非常に押しにくい位置についています。ABXY が4つ集まっていて、それからちょっと下に白黒が並んでいるような状態です。ABXY を人差し指で押すような特殊な持ち方をしない限り、ABXY と白黒を同時に押すことは不可能です。めったに使わない(しかも同時押ししなくていいような)機能を割り当てるのが無難かと思います。
しかし持ちやすさは上等です。同社のパソコン用ゲームパッドに形状がそっくりなのですが、まさにフィットしているという感じです。重さも許容範囲内です。なお、拡張スロットが二つついていますが、ここにはメモリーカードが入ります(これがなくてもハードディスクに保存できるので、どこかにセーブデータを持っていくのでない限り不要です)。他にもきっと入るのがあるのでしょうが、メモリーカード以外に知りません。本体には最大4つまでコントローラーを繋げることができます。なお、コントローラーには振動機能がついています。

ハードディスクがあるということを生かして、手持ちの音楽 CD をハードディスクに記録することができます。記録したのを普通に再生することもできますが、ソフト側で対応していれば、ゲームの BGM として再生することもできます。DVD ビデオは動作チェック用のものを再生してみましたが、他にプレーヤーがないので、綺麗なのかどうか、速いのか遅いのかよくわかりません。こんなものかと思った程度です。ただ、PS2 に比べると高速だという話があります。なんだかディスクに傷がつきやすいという噂も耳にしましたが、既に修正されたのか傷はつきません。ただバグが……(後述)。

本体の紹介はこのくらいにしておいて、次回からはゲームの感想を書いていこうと思います。ネットワーク機能について?いや、うちはダイヤルアップなんで、しかもクレジットカードもないので、書けません。ご了承ください。

24 October 2003