■絶対に必要な機材
1.レーザー
2.感光材料(かんこうざいりょう)=普通の写真のフイルムにあたるけどホログラム用の特殊なもの
3.被写体(ひしゃたい)=写したい物体
この3つが絶対必要だよ。普通の写真と違うのはレーザーが必要だということ。どうしてかっていうのは難しいからあとで説明するよ。ここでは「レーザー光線を使って撮影する」ことだけを覚えてちょうだい。
■さらに必要な機材
4.振動(しんどう)を防ぐ装置(そうち)
5.レンズ=顕微鏡(けんびきょう)の対物レンズ(たいぶつレンズ)
ホログラムというのは、光の干渉(かんしょう)を記録したもの。干渉というのは、波のぶつかりのこと。光というのは波の性質もあるから、その波と波がぶつかった状態(じょうたい)=干渉(かんしょう)を記録したのがホログラムなんだ。
波の大きさがめちゃくちゃだと、ぶつかりぐあいもメチャクチャになってしまうよね。これだとうまく記録できないんだ。それで波がきれいな光を使うんだ。それがレーザー光線。このあたりはむずかしいよね。講座の別のところでもくわしく説明していくつもりだから、あまり深く考え込まないでね。
しかも、撮影するのはちょっと時間がかかるので、その間にぶつかりぐあいが変化してもうまく記録できないよね。それで、振動(しんどう)を防ぐ装置が必要なんだ。どういう装置なのかも別に説明するつもりだよ。
それに、レーザー光線は1mmから2mm程度の細い線なので、これだと写したいものの一部しか映らないよね。それで光線を広げるためにレンズを使うんだ。レンズでなくても凹か凸のあるきれいな鏡でもいいんだけど、なかなかそういう鏡が手に入らないんだ。それで手に入りやすい顕微鏡(けんびきょう)の対物レンズ(たいぶつレンズ)を使うことが多いんだよ。
今回は字だらけの説明だけど、そのうちに図も入れて説明するつもりだよ。興味のある人はまた読みにきてね。待たない人はメールで質問してちょうだい。かならず返事を書くよ。
2000/9/29 初めて書いた日
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