AOMORI花嵐桜組2006演舞
縄文SPIRIT
〜時空を超えて
(じょうもんスピリット〜じくうをこえて)
(※SPIRIT…精神、聖霊、生気、元気)
作・演出・衣装・振付け…小野(きゃさりん)郁子
作曲…坪田 啓嗣 (スタジオゼロワン)
歌…高瀬 まみ
青森市「三内丸山(さんないまるやま)遺跡」。国の特別史跡。
日本最大級の縄文集落跡。
その場所から受けたシンパシー(共鳴)を、全身全霊で表現します。
平成4年(1992年)、県営野球場の建設にあたって
地質調査をしたところ…
前例のない巨大な集落跡が!
さらに膨大な量の土器や石器、土偶などの祭祀遺物が出土。
それは…
それまでの縄文文化のイメージを大きく変えるものでした。
平成6年(1994年)、直径約1メートルのクリの巨木を使った、
大型掘立柱建物跡(6本柱跡)を発見。
遺跡の保存を求める声が沸き上がり…
同年8月に青森県は、途中まで進めていた野球場の建設工事を中止し、
遺跡の永久保存と活用を決定しました。
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2006年4月。
北国の春まだ浅い日、メンバー全員で、その地を訪ねました。
そこには、約“五千年前”の生活の痕跡が、
まるで宝物のように ひしめいていました!
豊かな森と海の恵みで支えられ、約千五百年間栄えた大規模集落。
果実酒も飲んでいたし、「まつり」も長期間行われていたと!
出土品は、昨日のもののように輝いていて…
五千年前の生活ぶりが…なんて身近であたたかいこと!
五千年の眠りから覚めた、彼らの“メッセージ”とは?
もし、彼らが、現代の生活や環境を見たら…
どう思うのかな?
変わっていく自然の姿
変わっていく…人間の姿
悲しい事件の多いこと…
ナゼ シゼンヲ コワスノ?
ドウシテ アイシアエナイノ?
ワタシタチノ フルサトハ ドウナッテイクノ?
本当の『まほろば』(すぐれた場所・気持ちのいい場所)とは、
どんなところなんだろう?
縄文SPIRIT〜時空を超えて〜
ストーリー&見どころ
今年も、きゃさりんデザインの『カラクリ衣装』で迫ります!
どんどん変化していきますよー!
そのパターンは、なんと6種類!
かなり“ファッショナブル縄文人”!
ドラマティックなオープニング!
“叫び”は…
縄文人の心の声…
つづく『ねぶた囃子アレンジ』の軽快なメロディ♪
ななめラインの“時間差攻撃”にご注目。
そして、『ソーラン節』。
高瀬まみさんの、冴え渡る歌声!
♪津軽海峡 波間を越えて〜
岩木おろしを 吹き荒らせ…♪
津軽海峡を越えて、YOSAKOIソーラン祭りに出陣!
その心意気を感じて!
そして…
場面は、五千年前、幸せだった『まほろば』。
人々は自然の恵みに包まれ、生活は光に溢れ、輝いていた。
ふんわり揚がる白い布は…平和の象徴――。
*
*
*
時は過ぎ行き…
現代(いま)。
わたしたちのふるさとが…オカシイゾ。
海が、空が、ヨドンデル!
洪水、大雪、シンリンハカイ…
ドウシテ?!
衣装に一すじ、オレンジのライン。そして、オレンジ色の大旗。
オレンジ色は…『地球の温暖化』
地球が、オカシイ!
チキュウガ、…アカイ?!
縄文人の『怒り』・『嘆き』を、赤い縄で表現。
ナゼ ワカッテクレナイノ?
メヲ …サマセ!メヲサマセ!
♪*△○☆※♯〜
♪縄文の祈りの歌!!!
踊り子が歌います!縄文の子どもたちが歌っているイメージ。
そして…湧き上がり、あふれ出す『祈り』!
「♪青き森よ 青き海よ 幾千の時超え “まほろば”…」
ふるさとよ まほろばよ 永遠なれ!
ラストに飛び出す踊り子の赤いシフォンの羽根は…
古代から受け継がれた赤い血――
未来へ受け継がれる
“いのち”
縄文の…精神(スピリット)
イツマデモ キミヲ ミツメテイルヨ
ワタシタチノ “マホロバ”デ
イツマデモ…
近年、悲しい事件が増えてます…
虐待や、家族の事件…
遺跡で…無数に発見された子どもの墓
薬も病院もなかった古代、
たぶん病気になったら、弱い子は…
すぐ天国にいってしまったのかも…。
家族の悲しみは、察するに余りあるものです。
尊いいのち。
病んでいる現代の事件を、
縄文の人々は、どう見るんだろう。
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「人間も、自然の一部なんだよ」
白神山地のマタギの方が言っていました。
自然がおかしくなると、人間もおかしくなる。
人間がおかしくなると、自然もおかしくなる。
みんな、つながってるんだね。
『地球温暖化防止』
わたしたちのふるさと…自然のことを考えていたら…
“地球”のことまで…思いは広がりました。
近年起こっている“洪水”“大雪”…
異常気象…
止めよう、地球温暖化!
“地球温暖化防止ロゴマーク”
演舞ラストシーンの どこかに登場!
…するカモカモ
「赤き地球と化す前に…目を覚ませ、目を…覚ませ!」
(演舞中の口上)
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電気を節約するとか、
車に乗らない日をつくるとか、
ゴミを減らすこととか。
そういうことでいいんだって。
なぁんだ!って思うけど、…
なかなか…
やってないよね。
でも、そういうことが、地球を
フルサトヲ マモル コトニ ナルノサ!
100年後、200年後の地球…
気が遠くなるけど…
今からやらなきゃ、アブナイんだよ
さて…
今日はコンビニに、マイバック、持って行こうかな
(※捨てられているレジ袋…年間300億枚!
それが60万トンのゴミに!)
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『地球を離れて、生きた人類はいない。』
(みんなで止めよう温暖化
「チーム・マイナス6%」 ※)
(※地球温暖化の解決のために世界が協力して作った
京都議定書が平成17年2月16日に発効。
世界に約束した日本の目標は、温室効果ガス排出量6%の削減。
これを実現するための国民的プロジェクト、
それが「チーム・マイナス6%」。
AOMORI花嵐桜組は、チーム・マイナス6%に参加しています。)
http://www.team-6.jp/
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青森の『三内丸山遺跡』
“地下に真実、地上にロマン”
(ボランティアガイドさんの言葉より)
五千年前にも、縄文人たちが見たであろう…
この青い空
100年、200年、300年…
ずぅぅぅーーっと先も、
ずっと…
青く、ありますように。
2006年 青き森のまほろば
三内丸山の丘にて
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