<期待>
私は会社ではWindowsNTを使うマルチユーザーですが、やはりファイル操作等の洗練された直感的なGUIはまだまだMacの方が優れていると感じます。
しかしながらOSの安定性と言う点では、サーバー出身のNTはさすがです。
止まらないとは言えないが、フリーズしても他のアプリーケーションを巻き込まずにほとんど強制終了できてしまうんです。
起動しているアプリもろとも、OSがうんともすんとも言わなくなってしまうMacとしては、認めざるを得ない開発の遅れでした。
この遅れを挽回するために完全マルチタスクとメモリー保護をサボートした「OSX」にMacユーザーの期待は大きいのです。
とりあえずパブリックβで姿を現わしたOSX、そのデスクトップの美しさは思わず見とれてしまう程・・・・(ホメスギ??)
その後正式版のVer10.0が発売になったが少なくないバグと、ネイティブ対応のソフトの少なさでメイン環境として使うには心もとなかったのですが・・・
Ver10.1でとうとうOSXはうちのiMacのメイン環境になりました。
十分使えるOSです。
PCの出荷モデルに標準搭載されることが決まり、ソフトが出そろうのもすぐでしょう。
<美的センス>
この新OSのインターフェイスは「Aqua(アクア)」と名付けられたそうです。
紙が水の中で透けるように、ウインドウ、プルダウンメニュー、ダイアログ等が半透明で表示されます。
またアニメーションが多用され、ウィンドウをDocに格納する場合もアニメーションで「ぬぅ〜」?という感じで収納されます。
(文字で表現するのは難しい、動いているところをスクリーンショットに取りたかったけど無理みたい・・・残念!)
アイコンやウィンドウタイトルもとてもきれいです。
フォントもアウトラインの「ヒラギノ」が搭載されます。
この辺のセンスはさすがIMacを世に送りだしたApple、壁紙と一体化している時計もなかなか気に入っている。
(これだけやればマシンにスペックを要求するのもうなずける、RAMの推奨は128MB、グラフィック性能も必須である)
<互換性>
本来のOSXは、旧MacOSとは互換性を持たないUNIXのシステムがベースになっている全く新しいものです。
しかしMacは、Classic環境で旧OSのソフトが動くように配慮しています。
これでOS9などで今まで使っていたソフトがほとんど動きます。
本来のOSと比べても全くストレスはありません。
(OSXとOS9がデュアルブートしていて、デスクトップ上で自由に行ったり来たりできるような感じ)
OSXの環境でネットにつながっていれば、Classic環境のブラウザ、メールなどのソフトもOKです。
注意はClassicがあるとは言え、ドライバー類はOSX対応の物にアップデートしないとダメなようです。
私の環境ではUSB−シリアルの変換機が認識されないため、プリンター、デジカメ等が認識されません。
PowerBookの人はカード類も使えないのが多いらしいです。
注目のUNIXの威力ですが、はっきり言って絶大です。
アプリケーションが止まってもシステムは止まりません。
さらにClassic環境が落ちてもOSXは落ちません。
「爆弾」見たことがありません。
すごいです。
(この前、爆弾が見たくて旧OSで立ち上げたら、本当に爆弾が出て驚いた。)
<Doc>
お馴染みのアプリケーションメニューがなくなりました。
アップルメニューもメニューは少なく、ソフトの起動はデスクトップの「Doc」に入れることでワンクリックでアクセスできます。(アイコンも美しい)
実行アプリケーションの切り替えもDocでできます。
(この機能はWindowsのメニューバーのアイデアだと思っちゃいますね)
まあそれぞれ影響し合って使いやすいOSができれば・・・(急に関大になったりして・・(^^;; )
ゴミ箱もDocに格納されています。
<Finder>
しかし問題はFinder・・・
長年Macはフォルダーと言う概念にこだわり、あくまでもフォルダーの中にファイルがあるのであって、デスクトップ上に同じフォルダーが二つ存在するなどWindowsのような理解に苦しむ状況はなかったと思う。
しかしOSXではFinderはフォルダーとファイルを表示するソフトになり(つまりWindowsと同じ)、異なるウインドウで同じフォルダーを表示すると言う困った状況を生み出したようだ。(UNIXがベースになっていることの影響か?)
まあ設定として今までのFinderのように動く設定もあるが、勝手にウインドウの位置が変わったりサイズが変わったりどうも納得できない。
慣れの問題かも知れないけど、なんとかして欲しいなあ。
<結論>
様子見だった人もそろそろ買う時期が来ましたよ。
今年中にはソフトが出そろうでしょう。
少なくとも今までOSバージョンアップよりも、慣れるのに時間がかかるのは間違いありません。
今のうちに買って慣れましょう。